保健師女性

保健師 eye’s 2020年7月
食中毒に気を付けましょう

気温や湿度の高い夏場は細菌が繁殖しやすく、食中毒が多く発生する季節です。

食中毒は、有害な細菌やウイルスなどにより汚染された食品を摂ることで発生します。その主な症状は、腹痛、下痢、おう吐、発熱などです。食中毒予防の3原則を徹底し、食中毒を防ぎましょう。

【食中毒予防の3原則】

食中毒の原因菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」

①つけない
 「手」、「食材」、「調理器具」などが、「汚染源」になります。
・調理や食事の前、肉・魚介類・卵を触ったとき、トイレに行った後などは、
 必ず手を洗いましょう。
・食器や調理器具などは、使用したらその都度、洗剤と流水でよく洗いましょう。

②ふやさない
 食中毒菌の多くは、10~50℃で増殖します。
・食品を保存する場合は、冷蔵庫や冷凍庫に保管しましょう。
・解凍は室温ではなく、冷蔵庫で行いましょう。
・口をつけた箸には雑菌が多く付いています。食べ残しは廃棄しましょう。
・洗浄後の食器や調理器具などはよく乾燥させ、雑菌の繁殖を防ぎましょう。

③やっつける
 ほとんどの食中毒菌は、加熱することで死滅します。
食品の表面だけではなく、中心部までよく加熱しましょう。特に肉料理などは中心部までよく加熱することが大切です。中心温度を75℃で1分以上加熱することが目安です。温めなおす場合は「かき混ぜながら」「全体が沸騰するまで」よく加熱しましょう。

食中毒かなと思ったら…

おう吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。
市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用せず、早めに医師の診断を受けましょう。